エアコンの暖房が急に効かない、暖気が出ない!?
ちょっと待ってください!
それ、故障じゃないんです!!
次のような状況に当てはまる場合はエアコン機能の「霜取り運転」が正常に稼働中の可能性が高いです。
- 急にエアコンから冷風が出る
- 「プシュ、スースー」という音がする
- 外の室外機はしっかり回っている
エアコンの霜取り運転ってなに?
エアコンは構造上、屋外の室外機から熱を吸収して、室内に暖気を送ります。
ですが、冬の夜はかなり冷え込むため、一定時間、連続してエアコンを使用すると室外機に霜がついてしまいます。
室外機に霜がついた状態が続くと、暖房の熱効率が大きく低下し、電力を過剰消費してしまいます。
さらには、空気を取り込む吸引口が霜で詰まり、故障の原因となります。
そのため、エアコンは「霜取り運転」によって、室内へ暖気を送ることを停止し、代わりに室外機を温める運転を自動で行うのです。
寒い日は暖気を「室内 ⇔ 室外機」と交互におくって凍結を防いでいるんだね!
霜取り運転中に気を付けること!
「うちのエアコンは、霜取り運転かも?」という方は以下の点にご注意ください。
エアコンの霜取り運転中は「室外機の霜を取り除いている状態」です。
室外機の周りに、冷気を溜めやすい陶器製のプランターや、雪が積もっていないか確認しましょう。
特に室外機の周りに雪が積もっている場合は、室外機の吸引口から20cmの空間を確保できるよう雪をどけると効果的です。
20分以上経過しても暖房に切り替わらない場合は、故障の可能性があります。
まずは、エアコン(室内機)のフィルター清掃、室外機の吸引口清掃、水を排出するホースの清掃を行いましょう。
清掃が完了したらエアコン本体の電源を落として、再起動してみましょう。
霜取り運転を防ぐためには?
冬の夜にエアコンが効かないとつらいですよね。
「寒くなる前、雪が降る前」に対策しておくことで、霜取り運転を回避することができます。
すぐにできる対策として「室外機の周りにモノを置かない」ことを徹底しましょう。
室外機の周りに洗濯グッツや植栽など、モノを置いている家庭が多いのが実態です。
ほかにも「エアコンの暖房温度を下げる」ことも効果的です。
エアコンへの負担を軽減することで、霜取り運転の回避だけでなく、節電効果も期待できます。
カーテンの買い替え時期が近い方は「厚手のカーテン」を取り入れると窓からの冷気侵入を防ぐことができ、エアコンへの負担軽減につながります。
事前にできる対策として、最も効果的で即効性があるのは「霜取りスプレーと防雪フードの活用」です。
防雪フード
除雪フードは室外機にかぶせるだけの設置で、室外機に雪が入り込むのを防いでくれます。
室外機のファンから雪が入ることが多いため、効果を実感しやすい対策です。
設置の際は室外機の吸引口を覆ってしまわないよう注意してください。
霜取りスプレー
霜取りスプレーは吹きかけることで室外機の霜を溶かしてくれる優れものです。
スプレーすることで、エアコンの霜取り運転に頼らず、運転時間の削減などに効果があります。
寒い冬を越す準備として事前に常備しておきましょう。
このほかに、「寒冷地仕様のエアコンに買い替える」などの対策がありますが、エアコンの購入は金額も高額になりますので、最終手段として考えておけば良いでしょう。
近年は、毎年のように寒冷化が進んでいるので、事前の対策で寒い冬を乗り切りましょう。
「お湯をかける」は絶対ダメ!!
霜取り運転を避ける対策として、「霜を溶かすにはお湯がいい!」と思った方、ご注意です。
室外機にお湯をかける行為は、エアコン故障の原因になります。
大きな損失を被りますので、絶対にやめてください。
室外機にお湯をかけてしまうと、室外機の底に水が溜まります。
お湯は冬の冷気で冷却され、水となり凍結してしまいます。
結果的に「室外機の冷え込み→お湯で急激な温度上昇→外気冷却による凍結」とかえって負荷をかけることになります。
くれぐれもご注意ください。
さいごに
エアコンの「霜取り運転」と対策について、お役に立ちましたか?
実は、ライターである私自身がかつて「エアコンの霜取り運転」を知らずに、真冬の夜に困り果ててしまった経験があります。
あのときは、夜だったし途方に暮れてしまったよぉ… グスン。
寒い冬の夜に、「霜取り運転」を知らずにエアコンが効かなくなったら…
寒さに震えながら、パニックですよね。
しっかり事前の対策をして、寒い冬を乗り越えましょう!
さいごまでお読みいただきありがとうございます♡