DX化や5G通信の普及によってWebメディアやSNSでの情報発信の重要性が年々増加しています。在宅勤務が当たり前になった現代では、自宅でインターネットを楽しむ時間が増えています。
かつては、自社のオウンドメディアを運営する社会人やWEBライターに必要なスキルとして、Webライティング能力が認知されていましたが、現在はSNSで情報発信をする一般人にも必要な能力として、知られるようになりました。
「Webライティングって紙での読み書きと違うの?」「Webライティングについて学びたいけど何をしたらいいかわからない」という方にむけて、独学でWebライター検定に合格したWebライターが初心者から中級者におすすめのWebライティング学習法を紹介します。
- Webライティング能力を鍛える方法がわかる
- Webライティングのためになる良本がわかる
- 挫折しないための学び方がわかる
Webライティングはオンライン上で読まれるための文章力
Webライティングとは、Web上に記事や投稿をする際に検索エンジンで上位表示させたり、AIアルゴリズムで自分の投稿を見つけてもらいやすくするための技術です。書籍の文章力とは異なりSEOを意識したオンライン上での文章力が必要になります。
Webライティングでは、通常のライティングとは異なり、検索エンジンの特性やSEOに関する知識を生かしながら、文章作成をする必要があります。
Web上のメディアはほとんどの記事において読者が最初から最後までは読まないといわれています。
誰でも「冒頭を読んで、ザァーっと流し読みをして、最後のまとめを読んで理解する」という経験があるのではないでしょうか。
最初から最後まで読まれる書籍のライティングと異なり、飛ばし読みされることを前提において、文章構成や見せ方を考えていくことがWebライティング能力です。
Webライティングはどんな人に必要?
では、Webライティングのスキルが必要な人とはどんな人なのでしょうか。
数年前までは、Webページを作成するWebクリエイターや企業の広報担当などに必要なスキルとしてWebライティングは知られていました。
ところが、最近では、自粛生活の影響もあり、世界中で多くの人々がブログやSNS、noteなど通じてWeb上に自身のコンテンツをアップするようになりました。
- 仕事で自社のホームページに告知などの情報を掲載する社会人
- TwitterやインスタグラムなどSNSを利用している方
- ブログやnoteなどで自分の文章を公開している方
いまや、Webライティングはパソコンを使って仕事する方やスマートフォンを持っている方など、ほとんどの方にとって必要な知識・能力ということができます。
最近の目まぐるしい早さで変化する現代社会においては、いち早くWebライティング能力を身に着けることが、Webと上手く関わっていく必要条件になってと感じます。
Webライティングの学習法は身近にある
Webライティングの勉強をしようと思ったときに「何から始めたらいいか分からない…」という方が多くいます。
実際に私が独学で行ったWebライティングを学ぶために効果的な学習方法を3つ紹介するので、ご自身に適している方法を探してみてください。
本を読んでWebライティングを学習する
「Webライティングの勉強を始めたいけど長続きするか分からない」という心配がある方におすすめなのが、Webライティングに関する本を購入して勉強する方法です。まずはお金をあまりかけずにスタートしながら自分の適性を見極めましょう。
本を購入する際は良い本もあれば、あまり参考にならない本までたくさんの中から選択しなければいけません。今回は私が実際に読んで非常に参考になった本を紹介します。
1冊目は間違いなくコレ☆
沈黙のWebライティングはマンガ調で学べる
こちらは知っている方も多い、株式会社ウェブライダーが展開する沈黙シリーズの1冊「沈黙のWebライティング」です。
Webライティングを独学で勉強しようとする初心者が1冊目に読んでほしい本として、沈黙のWebライティングをあげた理由はマンガ調になっていて、イラスト図解が豊富だからです。
ただでさえ、まだあまり知識のない初心者が文字だらけの参考書でWebライティングの学習を始めるというのはハードルが高すぎます。
参考書を買ったものの、まったく理解できずにすぐにWebライティングの学習を辞めてしまっては元も子もありません。
気になる書籍の内容は、主人公である「Webマーケッターのボーン・片桐」が「ライバル企業の嫌がらせを受ける旅館の若女将サツキ」をWebライティングの力を使って旅館の経営を立て直しながら救うというストーリ展開で構成されています。
マンガ調だからといって、内容が薄いということはありません。
- SEOを意識したWebコンテンツをつくるカギ
- USPを最大限に活かすコンテンツ
- Webで分かりやすい文章を書くためのポイント
- 論理的思考をSEOに結び付ける
- オウンドメディアに必要なSEO思考
- SEOに強いWebライターの育成法
- バズにつながるコンテンツ作成のコツ
マンガ調のストーリーの中に全7章で構成された本文があります。
Webライティングに関する内容だけでなく、SEOの構成、読みやすい表現、ウェブメディアの活用方法と充実しており、SNS運用をしている方や自社のメディアを立ち上げたいという方も読むべき一冊となります。
沈黙のWebライティングに書かれている内容を少し紹介すると、「文章の開くと閉じる」という方法があります。
- ひらがなにした方が読み手の脳の負担が減りそうな場合
- 普段は漢字で書かない言葉を使っている場合
- 常用漢字に記載されていない漢字を使う場合
- 漢字で書くかひらがなか迷う場合
これらのケースでは、漢字で表記する(閉じる)のではなく、ひらがなで表記(開く)した方が読者に読まれやすくなります。
具体的な「開くと閉じる」のケースとして実際の表現を比べてみましょう。
漢字表記(閉じた場合) | ひらがな表記(開いた場合) |
敢えて | あえて |
貴方/貴女 | あなた |
予め | あらかじめ |
改めて | あらためて |
沈黙のWebライティングを読むことでWebライティングに関する知識が身につくだけでなく、私たちが日常的に目に触れるインターネット上のWebサイトに関する知識やノウハウについても学ぶことができます。
いままでなにげなく見ていたWebページに対する見方が大きく変わることになるでしょう。
先日、沈黙のWebライティングの改訂版が発売されました。Amazonでは無料の試し読みが可能な書籍も多いので目次などを参考にどのような文章力が必要なのかを知っておくことが大切です。
新しい文章力の教室は日常生活でも役に立つ
Webライティングを学びたい初心者が2冊目に読むことで文章力を向上させることができるのが「新しい文章力の教室」です。
「新しい文章力の教室」では、ニュースサイト「ナタリー」の初代編集長・唐木元さんが文章を書くことについて、ていねいに解説しています。
Webライティングの勉強を始める方におすすめのポイントが次の2点です。
- 計77項目の「知識」が紹介されて各項目2ページ程度と読みやすい
- 複雑な文章を分解して紹介されているのでわかりやすい
文章力を身につけ、磨いていくための基礎が詰まった一冊なので、これからWebライティングの勉強を始めるという方だけでなく、すでにWebライティングを始めている方にも読んでほしい一冊です。
私もWebコンテンツや記事を作成するときには常に手元に置いて見返すようにしています。
具体的に、「新しい文章力の教室」で紹介されているWebライティングのテクニックを一部、紹介します。
- 脳で意味の確認をする(黙読)
- 目で字面の確認をする(黙読)
- 耳で語呂の確認をする(音読)
文章を書いたり、見直し(リライト)するときに、音読をしていますか?文章力を鍛えるためには推敲(すいこう)といわれる何度も文章を見返してより良い表現について考えることが大切です。
文章はロジカルに構成されているかが重要です。「事実→ロジック→言葉遣い」の順番で、文章に矛盾が生じていないか確認します。
次に目を使って誤字脱字がないか、最適な表現選びがされているかを確認します。最後に、音読して耳に残る文章であるか、読んだときのリズムの心地良さを確認します。
私たち人間はWebのメディアを読むときに、無意識に頭の中で音読しています。読みながら心地良いリズムや語呂で構成された文章は多くの人の共感を生み、広く拡散されていきます。
「新しい文章力の教室」では、このような文章作成に必要な知識やコツが77個も紹介されています。
知識を身につけながら文章作成の経験を積む場合と、独学の自分ルールだけで文章を書き続ける場合では数か月後の実力差は歴然です。
すでに日常的に文章を書いている人もこれからWebライティングを学ぼうという人も手元に置いて気になったらチェックする一冊にして欲しいです。
文章作成は登山と似ているんだよ!
Webライティングの知識が身につくと文章を書くときに迷いがなくなります。「迷いがなくなる」という部分は登山に例えると分かりやすいです。
山登りをするときは最初に山頂のゴールを見据えて、地図を見ながら歩くルートを決めてから登るというのが鉄則ですよね。
Webライティングでも同じことが言えます。私、あずき ななもWebライティングの勉強を始めた最初はなにをしたらよいか分かりませんでした。
結果、本を読んだことで分かったのですがWebライティングをするために基礎を固めておくことはとても重要です。
- 沈黙のWebライティングで、Webライティングの全体像をつかむ(山登りの地図)
- 新しい文章力の教室で、Webライティングの手段を知る(山の登り方を知る)
やみくもにただ、ひたすら書き続けることは結果的に、時間もお金もムダにしてしまいます。私も2冊の読んで、これまでの自分の常識が間違っていたことに気づくことができてよかったです。
プロのWebライターから直接教えてもらう
Webライティングの初心者が独学で勉強をすることはハードルがあるのも事実です。分からないことをすぐに相談できる相手がいないため、書籍を頼りに自分で考えなければいけません。
「Webライティングの勉強を自分一人で学ぶのは難しい」「常に誰かに相談できる環境を作りたい」という方にはプロのWebライターに指導してもらう方法もあります。
- Webライティングで悩むポイントは人によってそれぞれ。
- いち早くスキルを身に着けたいから誰かに教わりたい。
なにかを習得するときに最も効果的なのは「すぐに質問できる環境をつくること」だと言われています。
参考書を読んでいるときに書いてある内容の意味が分からなかったり、解釈が合っているいるのか不安だったりすることはありませんか?
私たち人間は、気になったことをいつまでも覚えておくことはできないので、その時に質問して解決を重ねながら納得することで習得を加速させることが出来ます。
挫折して学びをやめちゃったら元も子もないもんね!
プロにWebライティングを教わりたい方は、zoomで指導が受けられる講座があります。時間や場所の制約がないので、初心者がWebライティングの学習を始めるには最適です。
株式会社YOSCAが提供するあなたのライターキャリア講座では、LINEを使って簡単に質問ができます。
学習内容もクラス型授業やマンツーマン指導など、自分の希望に合わせて選ぶことができます。
- 学習期間中はLINEで好きなだけ講師に質問可能
- 記事添削ありで授業型、個別指導型が選べる
- 学習期間終了後も1年間のお悩み相談を受けてくれる
- 受講生割合は男性3割:女性7割
ひたすらに記事を書き続ける
Webライティングの勉強をしたいけど、お金は全くかけたくないという方はひたすら記事を書き続けるという方法もあります。
無料ブログやnoteを使えば、初期費用をかけずにライティングの練習を積み重ねることができます。
Webライティングを学んでからは、記事を書いていき作業は必要になりますが、独学だけで記事を書き続けるというのは、効率の面からあまりおすすめしません。
私、あずき ななは、初期投資はある程度惜しまずにその分、早くに習得して費用回収をしたいと思いながらWebライティングの学習を始めました。
遠くのゴールに向かって、長期間のレースをするときに、スタートと同時に走り出した人と、スタート地点で時間をかけて自動車の乗り方をマスターした人では、どちらが最終的に遠くのゴールに早くたどり着くと思いますか?
ご自身の考え方や、性格と合わせて検討してみてください。
まとめ
いまや、SNSを使ったり仕事でパソコンを利用する人にとって、Webライティングの能力は必須のスキルとなりました。
Webライティングの能力を身につけるための方法として、3選を紹介しました。
私、あずき ななも初心者の頃からWebライティングの勉強を始めました。
最初の頃は、独学でひたすらに記事を書き続けることを続けていましたが、SEOで検索上位に表示されることもなく、記事のPVもあまり伸びませんでした…。
せめて、もっと早くにWebライティングの書籍を買って、基礎固めをしておけばよかったと後悔しています。
最近では、基礎があり、わからないことをすぐに解消できる環境があれば、記事を書き続ける日々の経験値がまるで違うと実感しています。
長い目で、Webライティングを身につけることに将来性や価値を感じる方は、積極的に学んでみましょう。
自分のWebライティング能力を客観的に知りたいという方には、CrowdWorks(クラウドワークス)のWEBライター検定を受験してみてはいかがでしょうか。
受験料無料で試験を受けることができるので、ぜひ挑戦してみてください。
この記事を書いたひと
くらめくライターのあずきななが書きました。
さいごまでお読みいただきありがとうございます。