バジルはイタリアン料理に多く使用されるハーブの一種で、一度は食べたことのある方も多いのではないでしょうか。
マルゲリータやジェノベーゼといった料理に用いられるバジル。
おうちのプランターで簡単に栽培できて、食卓に取り入れることができたら嬉しいですよね。
最近では栽培の手軽さから、家庭菜園でバジルを育てる方も多いようです。
そもそもバジルってどんな植物?
バジルとはインド発祥のハーブの一種として知られており、スイートバジル、プッシュバジル、ホーリーバジル、ライムバジルなど約150種類以上もあるといわれています。
日本にはここ数十年のうちに入ってきたと思われがちですが、江戸時代に”メボウキ”として伝来しています。
バジルは白い花を咲かせるのが特徴です。
花が咲き終わるとバジルは枯れてしまうため、長い期間、バジルを収穫したい場合は白い花のつぼみは摘み取りましょう。
バジルの効果・効能
ハーブの1種であるバジルは鎮痛成分を含んでいます。
そのため吐き気や腹痛、胃の荒れなどを鎮める効果があり、イライラを落ち着かせたり、偏頭痛にも効果が見込まれます。
さらに嬉しいのは、身体の強壮作用があるため、各器官の働きを活発にする効果が期待できます。
そのほかには、
- 身体を温める効果により冷え性の改善
- 便秘の解消
- 肌荒れの改善
などに効果があるといわれます。
バジルに含まれる栄養価
バジルを食べることはあるものの、どんな栄養価が含まれているか知っていますか?
バジルに含まれる栄養価を知り、効果的に摂取しましょう。
バジルに含まれる ビタミンC
ビタミンCは美肌をつくるといわれる栄養素です。まさに私たち女性のみかた!
シミの生成を防いでくれることから日光を浴びた後には摂取が望ましいといわれ、ストレス軽減効果も期待できます。
バジルに含まれる ビタミンK
ビタミンKは血液凝固に関する成分が含まれており、出血した際に素早く血液を固めてフタをすることを助けます。
骨を生成する際に必要とされるタンパク質を活発にする働きもあるため、身体をつくり・守るという点で欠かすことのできない栄養素です。
注意:血栓症など持病がある方は医者から摂取を制限されるケースもあるため、摂取の際は主治医と相談してください。
バジルに含まれる ビタミンE
ビタミンEには酸化防止作用が含まれいるため、身体のサビを予防する効果があります。
また、免疫機能を高める効果もあるため、体内に侵入する細菌やウイルスといった目に見えない外敵から身体を守ってくれます。
そのほかに、血管拡張の効果もあるため、血管内で血液が凝固し、詰まってしまう状況を防いでくれる機能もあります。
バジルに含まれる サポニン
サポニンはコレステロールを除去する効果があるため、動脈硬化の原因となる血栓をつくる過酸化脂質の生成を抑制する機能があります。
主に高麗人参や大豆に多く含まれることで知られています。
バジルに含まれる β-カロテン
β-カロテンは体内にビタミンAに変換されることで皮膚や粘膜を丈夫にしてくれます。
また、視力の維持や免疫力の向上、がん予防などの効果も期待され、健康を保つために欠かすことができない栄養素です。
主にニンジン、ほうれん草、カボチャに多く含まれることで知られています。
バジルに含まれる エストラゴール
エストラゴールは香水や香料に使用される成分です。
代謝活性などの効果が期待される一方で、過剰摂取は毒性があるとの研究結果もあるため、過剰な摂取は避けましょう。
バジルに含まれる カリウム
カリウムはナトリウムの排出を助けるため、塩分の摂りすぎなどを調整してくれるほか、むくみの原因を根本から解消してくれる作用が嬉しいところです。
カリウムが不足した場合には脱力感・筋無力症・精神障害・食欲不振・不整脈などの症状が現れるので気を付けましょう。
プランターでのバジルの育て方
バジルは暑さに強い植物です。
日差しのよく当たる明るい場所で育てましょう。
日光をたっぷり浴びるとぐんぐん成長していきますよ。
ただし、強すぎる直射日光は葉焼けの原因となるため、夏場などは半日蔭などで直射日光を防ぎましょう。
水のあげ方
バジルは乾燥を嫌う植物のため、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。
ただし、冬など気温が下がる場面では根腐れの原因となるため、過剰な水やりは避けてください。
バジルの葉っぱをたくさん収穫するコツ
バジルは上に伸びて成長する特性があるため適度に摘芯(※1)をしてあげましょう。
摘芯をすることで茎が横に伸びて全体的な葉っぱの総量を増やすことができます。
(※1)摘芯とは…長く伸びすぎた茎をカットすることで、上方向への成長を抑制し、横方向に広がって成長を促す剪定技術です。
実際にバジルの苗を育ててみた
バジルの苗はホームセンターなどで300円程度で購入することができます。
- 苗ポットには2,3株入っていることが多いため、ていねいに株分けをする
- 苗の間隔をなるべく空けて植えることで風通しをよくする
▼▼▽ 植えてから7日後 ▽▼▼
バジルを植え付けてから1週間が経過して、かなり苗の成長が進んできました。
根が張っている印象で、バジル苗の背も伸びてきているような状態です。
ある程度、バジルが成長し始めたらバジルの葉っぱを増やして収穫したいので、摘芯をしましょう。
摘芯で切ったバジルの先端は、水につけておきます。この茎から根っこが出てくる頃に元の鉢に植え替えをします。
摘芯したバジルから根が出始めたら、鉢に植え替えてあげましょう。
また、新たな苗として成長してくれます。
さいごに
イタリアンレストランなどで食べることの多いバジルですが、家庭菜園に取り入れることでより身近に、そして簡単に食卓に並べることができます。
バジルが持つ栄養価、健康促進効果を知ったうえで、ぜひバジルの育成に挑戦してみてはいかがでしょうか。
食べてよし、育てて楽しいバジルをあなたの生活に取り入れてみてはいかが?
さいごまで読んでいただきありがとうございます♡